dreamedge.net

ATOK X3 @ Ubuntu 8.04LTS (Hardy Heron) 環境でFirefoxが起動しない

2008-11-01T11:45:00+0000

現在Ubuntu 8.04環境では,どうもAtok X3の対応がいまいち.最初から標準サポートしていたDebianと違い,日本語Desktop版のみ対応とか制限があるし,不具合もまだ結構ある感じ.

そんな感じで,AtokX3を入れるとFirefoxが起動しないという問題に遭遇しました.
どうにもFirefoxが読み込んでいる入力周りの設定が悪いのが原因とのこと.
/usr/lib/gtk-2.0/2.10.0/immodule-file.d/libgtk2.0-0.immodulesに以下の内容を加えると,無事起動するようになります.

"/usr/lib/gtk-2.0/immodules/im-iiim.so"
"iiim" "Internet/Intranet Input Method" "iiimgcf" "/usr/share/locale" ""

このlibgtk2.0-0.immodulesファイルはlibgtk2.0-0パッケージに含まれるため,gtk周りのパッケージがアップデートされる毎に再修正するのを忘れないように.

といっても大抵忘れますけどね…….今回も急に起動しなくなって,30分ほど立ち往生したのでした.


ATOKとAcrobatの相性問題を解決する

2008-07-21T12:14:00+0000

atokx3やatokx2を使っていると,DebianのAcrobat Readerがしばしばハングする.これは,Debianテンプレサイトに書いてあるように,iiimgcfとAcrobatの相性が悪いのが問題.テンプレサイトに書いてある通り,~/.xinput.d/ja_JPに

GTK_IM_MODULE=xim

の設定をしてもいいのだが,これだけの為に全体の設定を書き換えるのも癪にさわる.

GTK_IM_MODULEの設定をacroread(Acrobat ReaderのLinuxでの関数名ね)に限定して有効にするには,

$ GTK_IM_MODULE=xim acroread &

として立ち上げればいいのは常套手段.

ということで,/usr/bin/acroreadを以下のシェルスクリプトで置き換える事によって対処する.

#!/bin/sh
GTK_IM_MODULE=xim /opt/Adobe/Reader8/bin/acroread $*

acroreadのパスについては,Adobeのサイトからdebパッケージを取得している場合のものです.他のインストール方法の場合は,それに合わせて変更して下さい.


atokx3でiiimfステータスを非表示にしたい

2008-07-20T14:31:00+0000

iiimfステータスとは,ウィンドウの左下にある[ATOK]とか表示しているヤツのこと.こいつがウィンドウをリサイズしても元の位置に残っていたりして,かなりストレスだったのだが,消す方法も分からずだましだまし使っていた.

と思っていたところ,JustsystemのFAQに消す方法が掲載されていたのでその通りにしたら,見事に表示されないようになってすごく快適になった.他にもATOKパレットを消す方法入力位置にATOKステータスを表示する方法等も載っていて素晴らしいの一言.

ちなみこの問題に関するソースレベルでの解説も発見したのでメモ.ここで使っているgnome-im-settings-daemonは,sidのiiimf-im-switcherパッケージに入っているんだけど,etchにbackportするのはちっと面倒そうな感じ.


atokx2をEmacsから使う@Debian etch

2008-06-13T05:25:00+0000

現状sidではiiimf-client-elが標準になっているし,先々にも使えるように新しい情報に書き直します.
この記事の下の方に古い情報がありますが,昔はこんなだったんだと読み飛ばして下さい.

まずatok-backportsから,iiimf-client-el,iiimf-client-el-binをインストールする.

atok-backportsは/etc/apt/sources.listに以下を追加すればよい.

deb http://www.da-cha.jp/debian/dists/etch ./
deb-src http://www.da-cha.jp/debian ./

以下の内容を.emacsに設定する

;; atokx2 with iiimf-client-el
(setq iiimcf-server-control-default-language "ja")
(setq iiimcf-server-control-default-input-method "atokx2")
(setq default-input-method 'iiim-server-control)

C-\を入力して,emacsの左下に「あ連R漢」と表示されるようになれば成功.

将来的にatokx3にアップグレードするつもりなら,iiimecfのページから,最新版をダウンロードしてインストールしてもいいかも.

−−−−− 以下,古い情報 −−−−−

まずatok for linux (atokx2)はiiimfを使っているので,iiimfのemacs client framework (iiimecf)をインストールする

# apt-get install iiimecf

その上で.emacsに以下を設定

;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;; 漢字変換 (atokx) の設定
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
(setq emacs-ime "atokx")
(if (or (equal emacs-ime "atokx2")
        (equal emacs-ime "atokx")
        (equal emacs-ime "atok")
        )
    (progn
      (require 'un-define)
      (setq coding-category-utf-8 'utf-8)
      (setq iiimcf-server-control-hostlist '("localhost"))
      (setq iiimcf-server-control-default-language "ja")
      (setq current-input-method 'iiim-server-control)
      (setq default-input-method 'iiim-server-control)
      (require 'iiimcf-sc)
      (define-key global-map "\C-o" 'toggle-input-method)
      (setcar default-mode-line-format "")
    )
)

ctrl+oでの入力切り替えは嫌いなんだけどなぁ…….どこに設定したもんだか.

それよりもatokx3がemacsで使えない方が問題.

参考ページ


atokx2からatokx3への移行

2008-06-13T02:28:00+0000

1. atokx3のインストール

CDを/media/cdromにマウントし,アップデートモジュールを/tmp/atokx3up1に解凍する.
以下を実行してインストール.

# cd /media/cdrom/
# sh setupatok_deb.sh
# /opt/atokx3/sample/setting_debian4.sh
# cd /tmp//atokx3up1
# sh ./setupatok_up1_deb.sh

2. atokx2の辞書ファイル・スタイルファイルのatokx3形式への変換

$ cp /var/opt/atokx2/users/user_name/user_dic_name.dic ./
$ cp /var/opt/atokx2/users/user_name/user_style_name.sty ./
$ /opt/atokx3/bin/atokx3stycvttool -o user_style_name.sty -n converted.sty
$/opt/atokx3/bin/atokx3diccvttool -o user_dic_name.dic -n converted.dic

3. 辞書ファイル・スタイルファイルのatokx3ディレクトリへの設置

mv converted.sty converted.dic ~/.iiim/le/atokx3/users/user_name/

4. 辞書ファイル・スタイルファイルの設定
ATOKのプロパティから,「辞書・学習」→「学習」→「詳細設定」から「ユーザ辞書設定」が,「キー・ローマ字」→「追加」から「既存スタイルファイルの追加」ができる.

関連情報
Justsystemのインストールガイド
Justsystemの移行ガイド
アップデートモジュール

今回はDebianを標準でサポートしているだけあって,なかなかに使いよい感じ.iiimecfからの利用ができないのが,ちょっと不便かな?